免疫置換療法
「免疫置換療法」は、難病と言われている膠原病(こうげんびょう)やその他の自己免疫性疾患、アトピー性皮膚炎、花粉症などのアレルギー性疾患を根本から治療する方法です。定期的に皮内にほんの少し注射し、症状を引き起こす抗体を異常のない抗体に置き換えます。
これは、京都の岡崎公彦先生が著書「究極の難病完治法」で紹介している治療法です。こちらの著書によると岡崎先生はすでに645症例を治療済みで、自己免疫性疾患のほか、完治の難しいアレルギー性疾患などにも実績があります。
いわゆる根治が難しいとされている病気に対して現在のところはステロイドなどで症状を抑えたり、痛みを和らげるという手段しか一般的にはありませんが、地道に続ければ効果が期待できます。身体の中から症状を引き起こす抗体を追いやるまでの期間は人によって個人差が大きくあります。
自己免疫性疾患とは
自己免疫性疾患は体内に入り込んだ異物を排除するはずの免疫系が、何らかの理由で自分自身の正常な細胞や組織に対して過剰に反応して攻撃してしまう疾患です。バセドウ病、橋本病、天疱瘡、自己免疫性肝炎、自己免疫性膵炎といった特定の臓器に作用するものもあれば、いわゆる膠原病(こうげんびょう)や関節リウマチなど全身に及ぶものもあります。自己免疫性疾患には、特定の臓器だけが影響を受ける臓器特異性自己免疫性疾患と、全身に影響が及ぶ全身性自己免疫性疾患の2種類があります。
臓器特異性自己免疫性疾患
バセドウ病・橋本病・円形脱毛症・尋常性白斑・天疱瘡・膿疱性乾癬・重症筋無力症・原発性胆汁性肝硬変・潰瘍性大腸炎・クローン病・大動脈炎症候群・突発性血小板減少性紫斑病など
全身性自己免疫性疾患
関節リウマチ・全身性エリテマトーデス・多発性筋炎・皮膚筋炎・強皮症・シェーグレン症候群・血管炎症候群・混合性結合組織病など
膠原病(こうげんびょう)などの自己免疫性疾患とアレルギーというのは、機序は同一で、どちらも異常特異抗体が症状を起こす細胞に直接付着して発病します。
- 自己免疫性疾患…アレルギーと異なり、自己の持つ抗原に対して免疫反応が起こる疾患
- アレルギー…外部からの抗原に対し、免疫反応が起こる疾患
異常特異抗体とは、アレルギーの場合はアレルゲンの抗体であり、膠原病(こうげんびょう)の場合は自己抗体といって、患者さま自身の臓器の抗体のことで、これにより症状が引き起こされます。
使用する薬剤について
当院の免疫置換療法では、ワクシニアウイルス接種家兎炎症皮膚抽出液であるノイロトロピン注射液を使用しますが、国内では免疫置換療法としての効能・効果又は用法・用量は承認されたものとは異なります。
副作用について
ノイロトロピンの初回注射後にアナフィラキシーショックが起きる可能性があります。初回注射後20分間は院内にて経過観察させていただきます。
また、ノイロトロピン注射による刺入部の過敏症や、悪心・嘔吐・口渇・眠気・めまい・顔面紅潮などの副作用が出ることがあります。
免疫置換療法相談料 | 6,600円 |
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免疫置換療法在宅指導料 | 5,500円 |
ノイロトロピン注射(クリニック) | 1,650円 |
ノイロトロピン注射(在宅) | 730円 |